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【京都】夏に食べたいわらび餅!行列のできる名店食べ比べレポート

気温が高くなると、口当たりが良いあっさりとした味わいのものが食べたくなりますよね。

わらび餅は見た目も口当たりも涼やかで、まさに夏につるっと食べたいお菓子。

和菓子文化の花開いた街、京都には行列のできるわらび餅の名店がたくさんあります。

今回はその中でも有名なお店を巡り食べ比べてみました。

京都とわらび餅の歴史

わらび餅の歴史は古く、平安時代にはすでに食べられていたといわれています。それ以前に製法が確立していたか確かではありませんが、一説では「醍醐天皇の好物だった」ともいわれ、 古くから貴族の間で食べられていたお菓子 だったようです。

わらび餅の材料は 「わらび粉」 。わらび粉は収穫量が少なく貴重なためとても効果で、昔から貴族など身分の高い人しか手に入らず、 わらび餅も高価なお菓子 だったといいます。

貴族文化があった京都の近辺では、奈良がわらび粉の名産地だったことから、関西地方を中心にわらび餅は食べられるようになりました。そして 茶の湯の文化の発展 とともに、 お茶菓子としてわらび餅も改良 が加えられていき、現在の形に近づいていったそうです。

現在、スーパーマーケットなどで食べられるわらび餅と、和菓子屋などで提供されるわらび餅にかなりの値段差があるのは気になる方も多いかもしれません。

その理由は、 本物のわらび粉を使っているかどうか 。スーパーなどのわらび餅は食物のデンプンを加工したり添加物が入ったりしていることが多く、手ごろな値段で美味しいものを提供できるように工夫されたものです。

現代においてもわらび粉は高価 で、そこからわらび餅を作り上げる工程もかなりの手間が必要になるため、こだわった本物のわらび餅はどうしても高価になってしまうようです。

今でもわらび餅が発展した京都では、本物のわらび粉を使って昔ながらの製法を守りつつわらび餅がつくられています。

実際に食べてみると、食感や甘味など全く違うことが感じられるかもしれません。

京都の名店5店を巡る

今回はそんなわらび餅文化がある京都で、名店といわれるわらび餅店を巡り、食べ比べてみました。

京都のわらび餅巡りに、ぜひ参考にしてみて下さいね。

【嵐山】老松

老松は明治41年(1908年)に京都の花街・上七軒で創業した和菓子店。朝廷に献上したこともある、由緒ある老舗です。

人気の観光地でもある嵐山にも店舗があり、世界遺産の天龍寺にほど近い便利な場所。嵐山散策でひと休みするのにもぴったりです。

老松では、 本わらび粉を100%使用した貴重な「本わらび餅」 を楽しめます。

本わらび餅を注文し、運ばれてきたのはなんと重箱。この箱を開けると、本わらび餅ときな粉がそれぞれお重に入っていました。

氷水に浮かぶわらび餅は、とっても涼し気で、ぷるんぷるんでおいしいです。お好みできな粉につけても黒蜜につけても、両方でも、それぞれ違った味わいを楽しめます。

【下鴨】茶寮 宝泉

茶寮宝泉は昭和27年創業の和菓子店「宝泉堂」が営む甘味処。混雑時には待ち時間がありますが、開店時間は早く10時オープンなので開店直後はねらい目です。

「茶寮 宝泉」では、 座敷で日本庭園を眺めながらお茶と和菓子を味わうことができます

こちらのわらび餅は 京都一という声もある一品 。注文してから作られるというつやつやのわらび餅は、 ぷるぷるの弾力と柔らかさ が魅力です。

添加物を使用していないため出来立てでしか食べることができないのがこのわらび餅。

はじめはそのままの甘みを味わって、二個目からは黒蜜をかけたり思い思いに楽しんで、至福の時間を過ごせます。

【祇園】ぎおん徳屋

祇園・花見小路にある「ぎおん徳屋」。いつも行列なので気になっている方も多いかもしれません。

メディアにも多く取り上げられている人気店です。

列が長いのであきらめる方も多いかもしれませんが、おすすめは開店直後。今回開店10分前から列に並んだのですが、開店と同時に多くの人が中へ案内されるので、開店と同時に席に通していただくことができました。

座席は1階だけでなく2階もあるため、意外にも座席数は多いです。

看板メニューはわらび餅で、 とろけるなめらかな口あたり 。上質な本わらび粉ならではのやさしい味わいが魅力。

弾力もありもちもちなので、お箸で持ち上げるのも難しいほどです。

真ん中にある氷は黒蜜をかけてかき氷風にして食べるのもおすすめ。

暑い日にもぴったりのわらび餅です。

【祇園】ぎをん小森

ぎをん小森は祇園・白川沿いにある人気甘味処。

店内は座敷で、 白川のせせらぎを聞きながら甘味を食べられる風情のあるお店 です。こちらもかなりの座席数があるため、待ち時間も少なく席に通していただけます。店内で甘味を味わいながら、ゆったりと過ごすことができます。

ぎをん小森の名物はわらび餅 。わらび粉100%を使って朝から職人が丁寧につくっているという自慢の一品です。

また、こちらでは シンプルなわらび餅のほかにも「わらび餅パフェ」があるのも特徴 。抹茶のアイスクリームやクリームとの相性も良く、 和洋のバランスがとれた絶妙な味わい です。

【龍安寺】笹屋昌園 カフェ アンド アトリエ

「笹屋昌園(ささやしょうえん)」は創業100年余りの老舗店。こちらの店舗が満を持して2020年1月に開店させたのが、「笹屋昌園CAFE&ATELIE(カフェアンドアトリエ)」。本店の隣にオープンした、その場でできたての和スイーツが食べられるカフェです。

本店の雰囲気とは異なり、モダンで入りやすい雰囲気のカフェ。できたてのわらび餅は、なんと 賞味期限が3分 というここでしか食べられない商品。地元民のみならず観光客の間でも評判を呼んでいます。

持ち帰り用の「本わらび餅」もあるので、おみやげにも買って帰ることができます。

京都で本物のわらび餅を楽しんで

わらび餅文化を発展させてきた本場の京都には、京都でしか食べられないわらび餅がたくさん。

どこの店もその店ならではのわらび餅の味があり、複数のお店のわらび餅をいただくとそれぞれ味の違いも楽しむことができます。

1日で何店舗を巡ることも可能なので、ぜひ京都に来た際には本格的なわらび餅も食べてみて下さいね。

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