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一生に一度は見てみたい絶景スポット!京都・城南宮の「しだれ梅と椿まつり」

京都には市内の一部に観光スポットが集まっており、少し離れた場所にはなかなか行けない方も多いのでは。

しかし実は2月中ごろ~3月にかけて、梅が絶景のスポットがあるんです!

それが京都市の南にある「城南宮」。今回は一度は見たい「しだれ梅と椿まつり」を紹介します。

城南宮ってどんなところ?

まずは城南宮について知っておきましょう。

城南宮は、平安遷都の際(西暦794年)に建立された神社。都の安泰を願うという意味もあり、 都の南の守護神 として建てられたと言われています。

実は平安京は「四神」北の玄武、東の蒼龍、南の朱雀、西の白虎に守られている「四神相応の地」に建てられていました。城南宮はそのうちの南の朱雀にあたる場所です。

そのため、昔から 「方除けの神」 として有名で、方角に関する厄除けや御利益があり、 引っ越しや旅行安全 を願う人々からも信仰も集めています。

梅を見に訪れた際には、忘れずにお詣りもしておきましょう。

城南宮の歴史

平安時代後期、院政が始まったころに、 城南宮は院政の拠点 となりました。

白河上皇や鳥羽上皇によって、城南宮の近くに城南離宮(鳥羽離宮)が増築され、 華やかな神事や歌会などが行われる ように。平安の貴族文化の中心地になったと言われています。

しかし、そんな華やかな時代は長くは続きません。鎌倉時代に入り、力をつけてきた鎌倉幕府と後鳥羽上皇は対立することになります。

承久3年(1221年)、とうとう後鳥羽上皇は挙兵にいたります。その中心地となったのはここ、城南宮でした。

後鳥羽上皇は、 流鏑馬(やぶさめ)をする という口実で兵を募り、城南宮に兵を集めます。

しかしその後、後鳥羽上皇は幕府軍に敗北し、隠岐に島流しに。その後は鎌倉幕府の支配が続き、 城南宮は院御所として使われていました。

ちなみに、この時挙兵の口実に使ったのが流鏑馬(やぶさめ)であったことから、最近の平成17年(2005)になるまで城南宮で流鏑馬行事をしてはいけないという決まりになっていたそう。かなり長い間禁止されていたんですね。

しだれ梅と椿まつり

城南宮では貴族文化の名残が残っていて、 和歌を詠む行事「曲水の宴」 などが今でも行われています。

庭園も美しく、「源氏物語花の庭」と言われるように華やかで、まるで平安時代にタイムスリップしたような雰囲気も味わうことができる場所です。

そんな中、この 季節特に注目のイベントが「しだれ梅と椿まつり」 です。

桜の花見は有名ですが、城南宮ではとにかく梅の花がとても綺麗に咲き誇る 梅の花見が有名 なんです。城南宮で見られる梅は、「しだれ梅」というもの。

日本では昔から梅の花は身近な花でしたが、江戸時代に園芸ブームが到来し、梅の品種改良が行われるようになり、“しだれ梅”が広まったと推測されています。

2024年 しだれ梅と椿まつり

  • 開催期間:2024年2月18日(日)~3月22日(金)
  • 拝観時間:午前9時~午後4時30分(受付 午後4時終了)
  • 拝観料:大人(中学生以上)1,000円、小学生 600円、「障がい者手帳」を提示の方 500円(付き添いの方1名まで500円)
  • 公共交通機関をご利用いただきますようご協力をお願いします。

城南宮に行ってみよう

アクセス

城南宮は、近鉄京都線または京都市営地下鉄(このふたつの線は直結しています)の「竹田」駅から徒歩15~20分ほどになります。

少し歩くので、足の悪い方やお子さんなどはタクシーやバスの利用を考えてみても良いかもしれません。、混雑しているときは入るまでにかなりの行列に並ばなければいけないこともあるので、時間には余裕をもってきてくださいね。

順路

詳しくは公式ウェブサイトに地図が掲載されているので、気になる方はチェックしてみて下さい。

混雑しているときは本当になかなか進みません。一周するのに数時間かかることも…。

皆さん写真を撮りながらなので時間はかかりそうですが、 順番を守りながらだと確実に写真が撮れそう なので、押し合わず無理せず進むようにしましょう。

特に、 春の山 と言われる梅がたくさん咲いている梅林の丘のようなエリアの最後には、 ”しだれ梅と落ち椿” という光景が待っています。

しだれ桜から落ちた花弁がピンクの絨毯になるだけでなく、 椿の花が落ちて美しいコントラスト の景色が見られるんです。

「しだれ梅と椿まつり」開催中のうち、いつ行くかによってもこのコントラストは変わってきます。

梅が散り始めた後ではピンクの絨毯がきれいに見られますし、その代わりにほかのエリアの梅は花を散らせていて少し寂しく感じることもあるかもしれません。

時間があれば期間中、何度か訪れることもおすすめします!

とにかく 感動すること間違いなしの神秘的な光景 なので、興味のある方はぜひ訪れてみて下さいね。

庭も必見

春の庭のエリアを通り過ぎてからも、平安の庭、桃山の庭、室町の庭、城南離宮の庭と日本庭園が続きます。

こちらでは珍しい椿やつつじなどの花が栽培されていて、見て回ることができます。

混雑も少し緩和されてゆっくり過ごせるので、お花をゆっくり見たいという方は、こちらに時間をかけるのもいいかもしれません。

一度は行ってほしい城南宮

2022年、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が放送されていたこともあって、承久の乱など城南宮をめぐるエピソードをご存知の方は多いかもしれません。

今でも平安時代を感じることのできるスポットなので、歴史好きの方にもおすすめできます。

絶景の”しだれ梅と落ち椿”が見られるのは、一年のうちで限られた期間だけ 。ぜひ季節を感じに訪れてみてはいかがでしょうか。

やってみよっか?

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