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格闘技をもっと身近に!日常生活における格闘技について

私は2008年よりインドネシアのバリ島に住んでいます。

この世界的なリゾート地も、全世界を悩ませる「コロナ被害」に苦しんでおり、私自身も務めていたリゾートホテルを解雇され、47歳にして無職という状況に追い込まれていますが、南国の明るい太陽に、開き直って元気に暮らしています。

最近はコロナへの免疫力を高める為にも、「格闘技」という心身鍛錬に力を入れるようにもなりました。今回は、あまり身近なイメージのない、ですが実は日常生活にも潜んでいる「格闘」についてお話します。

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格闘技とは?

格闘技のイメージ

さて、突然ですが、あなたにとって「格闘技」とはどういうイメージでしょうか?

獰猛、野蛮、暴力、喧嘩などという荒くれたイメージですか?

武士道、精神、鍛錬、修行などといった清貧なイメージでしょうか?

大きくはこの2つのイメージに分かれると思いますが、最近では若者を中心に、カッコいい、おシャレ、SNS映えする、などの第3のイメージが定着しつつあります。

実はほとんどの人が様々な「格闘」をしている

呼んで字のごとく、格闘技とは「格闘する技を磨く、技を使って格闘する」と「闘う」ことが目的の運動になります。あなたの身近にある「格闘」は「若い頃にケンカをした」「テレビでK-1を観た」「友達が空手を習っていた」などで、社会人になった現在は、自分自身が「格闘」を経験した事はほとんど無いのではないでしょうか?

ところが、真夏の熱帯夜に「プーン」と飛んでくる蚊を両手で叩く、なかなか開かない固い瓶フタを思いっ切りヒネる、何かに引っ掛かかって転んでしまう、重い荷物を持ち上げるなど、身近には様々な「格闘」が実は潜んでいるのです。

格闘技を知り「技」を身に付ける

つまり、格闘技を少し知っていれば、ウルサイ蚊も一撃で潰し、固いフタも簡単に開けられ、転んでも頭を打たず、重い荷物も簡単に持ち上げられるという「技」を身に付けることができます。

蚊をやっつけろ

例を上げると「両手で蚊を叩く」とき。

夏の寝苦しい夜に、やっとウトウトしてきた時に限って「プィーン」という不快音が耳元を過ぎていきます。

「蚊」の入場です。

この小さな、しかし邪悪な対戦相手を、あなたは貴重な睡眠時間確保の為にも、短期決戦で迎え撃たなければなりません。大きく両手を開いて、その手の間に蚊が入るのを待ちます。

「入った!」

瞬間にあなたは両手を思いっきり合わせます。

「パァーン!」

真夏の夜の花火のごとく鳴り響く音。あなたは期待と不安の心境で、そっと両手を離しますが、手には遺体の痕跡がなく、また耳元で「プィーン」の音。。。

こんな経験は誰もがしているはずです。

蚊を潰すだけなら、両手は20cmも離せば十分ですが、蚊への憎しみなのか、両手を大きく肩幅まで(約60cm)大きく広げて待つ人もいます。20cmと60cmでは、両手を閉じた時の衝撃は60cmの方が大きいですが、両手が合わさるスピードは20cmの方が速くなります。

また、20cmでも60cmの衝撃でも蚊が潰れるのなら、絶対にスピードの速い20cmの方が有利な「技」になりますので、60cmも手を開くのは「無駄」になります。

転んじゃっても大丈夫

次の例は「受け身」。

柔道などで投げられた時にすることで有名な「受け身」ですが、基本は投げられた時に「開いた両手で畳を叩き、自分のおへそを見る」という動きです。

もちろん、日常生活で誰かに投げられることはありませんが、例えばあなたが、濡れた床に滑って後ろにひっくり返ったとします。

まず、両手を広げて床を叩く動作をすることで、身体全体にくる衝撃を分散、緩和させます。次におへそを見る事で、首から頭が上がり、後頭部を床に打ち付けることを防ぎます。(仰向けになっておへそを見てみてください、頭が床から離れていますね)

「蚊」への攻撃、「転ぶこと」への防御。

ほら、あなたの周りには気づかぬうちに「格闘技」が溢れています。

カラダの不思議

人間という生き物は、実に不思議な生き物です。

手、足、指、関節、頭などの身体の細部まで自由に動かせるのに、その有効的な使い方をほとんど知らずに使っています。

本文を読んでいるあなた、立ち上がって直立不動の状態で右手でパンチを出してみてください。伸びきった状態の拳の位置は、あなたから60-70cm離れたところでしょうか。

次に、右手を出すのと同時に腰を左にひねって、右足の膝を内側に曲げてみてください。今度は75-90cmの距離に拳が届いたはずです。

私の場合は身長が186cmあるので、腕も長いですが、最初の直立不動で70cm、腰をひねって右膝を曲げた状態だと90cmの場所に拳がありましたので、実に20cmも距離(腕)が伸びたのです。

格闘技を通して身体の使い方を学ぼう

私がこれからお話ししたいのは、「格闘技を学んで、闘いに強くなろう」ということではありません。(実際に現代社会において、ケンカや闘うシーンにはまず巡り合わないですからね)

「格闘技を通じて、有効な身体の使い方や様々なメリットを体得しよう」というお話です。

ですから、プロレス、K-1などの格闘技に興味がない方でも、ちょっと興味を持って頂けるようなお話を、体験談を混ぜながらお伝えできればと思っています。

やってみよっか?

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