水の離宮 (ティルタガンガ)は、「ガンジスの水」という意味で、インドのガンジス川にちなんで付けられました。
水の離宮 (ティルタガンガ)は、バリ東部のアグン山のふもとに、アングルラー・クトゥッ王が週末に利用する離宮として建設されたものです。
今も水が湧き出るところには寺院が建っており、儀式のときには聖水として使用されます。
この水は、アグン山から流れ落ちてくるものです。
観光客は多くなく、地元の人たちの憩いの場として親しまれています。
歴史
1947年に建てられた水の離宮 (ティルタガンガ)は、伝統的なバリ建築に、西ヨーロッパと中国の建築が融合した珍しい宮殿です。
カランガッサム王国の最後の王であるアングルラー・クトゥッ王が、建設しました。
1963年に、アグン山の噴火により被害を受けましたが、修復され当時の姿を再現しています。
現在残っている王宮のなかでも、非常に美しい姿をしている宮殿です。
見どころ
水の離宮 (ティルタガンガ)の水面には、バリらしい像と飛び石が置かれていて、地元の子供たちが楽しそうに飛び石を使って遊んでいる風景を目にします。
ポンプを使わないで塔から水が吹き出る噴水や、湧水を溜めたプールを2つも有する、まさに「水の離宮」です。
プールは、かつては王族しか使えませんでしたが、現在では地元の人々にも開放されています。
周辺には、ライス・テラスもあり、水の離宮 (ティルタガンガ)から迫力のある起伏を眺めることができます。