ヴェローナ市（ヴェローナ市街）はイタリアの北東部、アルプス山脈の麓にある街です。市内には古代ローマ時代の遺跡や中世の街並みなどが数多く残されており、２０００年には、ユネスコが定める世界遺産（文化遺産）のひとつとして正式に登録されました。あのシェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」や「ヴェローナの二紳士」の舞台となった街としてもよく知られており、２月から３月にかけて行われるカーニバル「ニョッキ祭」でも有名です。
歴史
ヴェローナの歴史は紀元前１世紀にまでさかのぼります。ヴェローナは古くからミラノ、ヴェネツィア、ローマといった各方面に交差する交通の要衝の地であったことから、１３世紀から１４世紀にはデッラ・スカラ家の統治下に置かれ、１５世紀から１８世紀にかけてはヴェネツィア共和国として栄えました。市内には、かつてヴェローナがヴェネツィア共和国の一員であった事を示すライオンの像（ヴェネツィアの共和国の象徴）が至る所に見られます。
見どころ
歴史的都市であるヴェローナには、実に数多くの見所があります。ローマ時代に建設された円形闘技場（アレーナ・ディ・ヴェローナ）、シェイクスピアの作品『ロミオとジュリエット』においてジュリエットのモデルとなったカプレーティ家の「ジュリエットの家」（Casa di Giulietta）、現在では市立博物館となっている「ヴェッキオ城」、ゴシック様式の装飾が美しい「スカラ家の廟」、カンピオーネ作の“マドンナの噴水”もある「エルベ広場」、ダンテ像が建つ「シニョーリ広場」、ローマ劇場、考古学博物館などなど、ヴェローナの街をほんの少し歩くだけで、すぐに魅力的な場所へ辿りつくことが出来ます。
