【無料送迎付】蔦の森と沼巡りトレッキング 十和田八幡平国立公園内蔦6沼 散策　初心者にもおすすめの地元ガイドと一緒に散策コース！＜5月～10月／半日／十和田市＞

奥入瀬渓流に程近い南八甲田にある蔦温泉は、約千年前から人々に親しまれ続ける秘湯。日本でも大変珍しい湯船の底からぷくぷくと源泉が湧き出してくる「源泉湧き流し」の温泉です。この温泉すぐ傍にある蔦野鳥の森休憩所から散策開始です。

蔦温泉を起点に、ブナの森に点在する蔦沼、鏡沼、月沼、長沼、菅沼、瓢箪沼の6つの沼をめぐるトレイルです。沼と名前がつきますが、どれも澄んだ水をたたえ、湖面には森の木々を映しています。5月はブナの新緑が、10月から11月には紅葉が楽しめ、冬季は深い雪に包まれます。野鳥の宝庫としても知られ、貴重なアカショウビンの声を聞くことも。アップダウンの少ない道は歩きやすく、四季折々のブナの森を堪能できます。

息を呑むほどの美しさ、水面に映るブナの森が有名な蔦沼。紅葉の名所とも知られており、例年10月中旬から10月下旬まで紅葉が見頃で、鳥獣保護区域に指定され、バードウォッチングも楽しめます。

大小の沼は八甲田の伏流水をたたえ、透明です。季節ごとに映り込む森や空の色をながめ、ゆっくりと散策します。途中の菅沼の東屋で休憩をとり、蔦の森を満喫します。それぞれの沼の名前は、昔から親しまれていた事から命名されています。何故そのような名前になったのかを想像しながら散策する楽しみもあります。

大町桂月は高知県出身の文人で明治41年(1908年)に初めて十和田湖を訪れました。十和田湖の雄大な佇まいに魅せられた桂月は、その魅力を雑誌「太陽」に紀行文として発表し、これがきっかけで十和田が世に知られるようになりました。また、十和田湖の国立公園への指定を要望する際には請願文を起草し、大きな影響を与えました。桂月は10回ほど青森県に来ていますが、特に蔦温泉をこよなく愛して何度も滞在したほか、晩年には本籍を蔦に移し、この地で永眠しました。桂月の墓は、近くの森の中にひっそりと建っています。