霧ヶ峰高原は八ヶ岳中信高原国定公園にある高原で長野県の茅野市、諏訪市などにまたがっています。フォッサマグナ沿いに噴出した火山であり、長年楯状火山だと思われていました。しかし最近の研究で成層火山が侵食を受けたものとされています。JR中央本線上諏訪駅からバスで30分ほどで行くことができます。車だと中央自動車道諏訪ICから17kmほどの場所にあります。上信越自動車道の佐久ICからも白樺湖経由で行くことができます。
歴史
霧ヶ峰高原の中にある八島ヶ原湿原などからは旧石器時代のものと思われる黒曜石を使った石器などが発見されているほど歴史のある高原です。武士の時代には祭りが催されて狩りや弓の腕比べがされていました。明治時代になると美しい花が咲く景勝地であることが知られ、多くの観光客が訪れるようになりました。昭和に入るとスキー場や観光地としてさらに開発が始まりましたが、1939年に国の天然記念物に指定され環境保護を意識しつつの開発になっています。
見どころ
高原の涼しい気候なので四季折々の景色を楽しむ事ができます。もとが火山の土なので酸性で痩せた土壌をしていますが、それにもかかわらず多くの植物が育っているエリアでもあります。五月にはコバイケイソウ、六月はレンゲツツジ、七月はニッコウキスゲなどを見ることができます。ニッコウキスゲはニッコウキスゲを見るために遊歩道も整備されるほどで人気の観光スポットとなっています。日本グライダー発祥の地としても有名です。
