『日本の滝百選』とは、環境庁（現・環境省）と林野庁が後援して1990年に選定された日本を代表する滝で、「日本百名滝」や「日本百名瀑」と呼ばれることもあります。全国各地から34万1,292通、527の滝の応募があり、選考委員によって127滝が選ばれ、最終選考で100滝となりました。中でも京都府宮津市に位置する「金引の滝」は、高さ約40m、幅約20mで、一年中豊かな水量を誇る美しい滝で、夏場は涼を求めてたくさんの方が訪れます。冬場は期間限定の滝行体験も行っており、滝の激しい水の中に身をおく厳しい精神修行としても知られています。大分県内では4つの滝が百選に選ばれており、中でも大分県豊後大野市にある「原尻の滝」は、幅120m、高さ20mを誇り、9万年前に起きた阿蘇山の大噴火の大火砕流によってもたらされました。のどかな田園地帯に突如滝が出現するというインパクも。関東エリアでは10個の滝が百選に選定されており、栃木県にある「華厳の滝」と茨城県の「袋田の滝」は日本三大名瀑にもなっており、季節ごとに違った顔を見せます。自然が作り出す荘厳な景色と、滝が作り出す美しい景色の両方を楽しむことができます。
