浮き出る模様がかわいい!くぐり刺しのミニバッグの作り方
刺し子の中でも一味変わった雰囲気が楽しめる「くぐり刺し」。
今回は、くぐり刺しした布をミニバッグに仕立ててみました。
見た目は難しそうでもやってみるととっても簡単。刺せば刺すほどハマる刺し子の世界を一度体験してみませんか?
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- 半日
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1,000円以下
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道具(難度) ■■■
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事前準備(難度) ■■■
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経験(難度) ■■■
難易度の目安
くぐり刺しとは
刺し子の基本的な技法の一つで、刺した目の下に糸をくぐらせて模様を作ります。
はじめに糸をくぐらせるための一目刺しをするのは手間がかかりますが、くぐり刺しの作業自体はとても簡単です。
単純に目の下に糸をくぐらせるだけでなく、くぐらせた糸同士を交差させたり引っ掛けたりしてさまざまな模様を作り出すことができます。交差する糸の量によって、同じ色でも濃淡が変わるのが面白いところです。
刺し子キットを多く販売している手芸メーカー・オリムパスではくぐり刺しのキットも販売されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
くぐり刺しのトートバッグの作り方
今回は『刺し子デザイン帖』(日本ヴォーグ社)のデザイン「Mountain & Ranges 峰々(p.88)」をもとに製作しました。3色の色味が際立つ美しいデザインで、とても楽しく縫うことができますよ。
では早速作っていきましょう!
刺し子布を仕立てる
布を2枚重ねて長方形に縫い、アイロンをして形を整えます。
刺し子用の布はさらし布が一般的ですが、この布でなければ縫えないというものはありません。薄すぎず厚すぎない生地で縫い目が縦横になっているもの、針が通しやすい布だと縫いやすいです。
今回使った布は縫い目が斜めになっていたので、目指した位置にぴったり刺すことができず、少し大変でした。
罫線を書く
刺し子をする場所を決めて、5mmの方眼図案を書きます。
刺し子をしている途中で線が消えないようにしっかりと書いておきましょう。今回は布が濃紺なので太めの白いペンを使っていますが、さらしのような白い布を使う場合はチャコペンやフリクションなど細くはっきりとした線が書けるペンを使いましょう。
糸の太さよりも罫線が太いと、線の上を刺しているつもりがどんどんずれていってしまうことであります。なるべく正確に5mmがわかる線を引くと、その後の刺し子が綺麗にできます。
一目刺しする
図案に沿ってそれぞれの色の糸を刺していきます。
1色目は列ごとに目数が異なるので、しっかり数えながら丁寧に縫っていきましょう。
1色目の刺し終わりです。
この上に2色目、3色目と刺していきます。3色目が終わったら、残りの部分は1色目と同じ色で刺します。
一目刺しが完了しました!
ここまで終わるのになかなか時間がかかるので、一気に刺すよりも隙間時間に少しずつ進めていくのがおすすめです。
途中から罫線がほとんど消えてしまったこともあり、少し歪な部分ができてしまったのが残念です。
くぐり刺しする
一目刺しができたら、いよいよくぐり刺しです!
まず始まりの目の左側に針を刺して抜きます。そこから図案に沿って目の下に糸をくぐらせていくのですが、くぐらせるときには針の頭を先にします。
刺してある糸を割らないように注意しながら、曲がるところまで一気にくぐらせましょう。
このまま針を引き抜けば、くぐり刺しができます。
これを繰り返していくだけなので、とっても簡単ですね。
くぐり刺しをするときは、くぐらせる糸がほどけてバラバラになったり、絡まって結び目ができたりすることが多いので、それらのトラブルに気をつけながら刺していきましょう。
くぐり刺しが完成しました!
一目刺しだけのときよりも色が鮮やかに見えてとても綺麗です!糸が布裏に入らないので、糸の色とくぐり刺しの線の形がしっかり出ていますね。
初挑戦のくぐり刺しでしたが、簡単なのにとても見た目が綺麗にできて感動しました!
また違う図案のくぐり刺しに挑戦してみようと思います。
ミニバッグに仕立てる
最後に、このくぐり刺しをミニバッグに仕立てていきましょう。
刺し子の裏側を隠すために裏布をつけ、半分に折って口以外の周りを縫います。バッグの口に持ち手を付けて、布端を中に折り込んだ状態で口周りを一周縫います。
完成!
約18cm × 18cmのミニトートバッグができあがりました!
刺し子といえばふきんやランチョンマットが一般的ですが、このように布小物へのアレンジも簡単にできるのでいろんな用途で楽しむことができます。
刺し子と一緒に布小物のハンドメイドもできるなんて、作り甲斐がありますね!
くぐり刺しでさらに刺し子の世界を広げよう
一目ずつ縫う刺し子にくぐり刺しの技法が加われば、刺し子のデザインは一気に広がります。普通の刺し子よりも簡単にできて、見た目も綺麗にできるくぐり刺しは、刺し子初心者さんにもぜひおすすめですよ。
やってみよっか?