【7月1日は銀行の日】銀行を身近に感じよう♪「元銀行」をリノベーションしたお店やホテル
7月1日は銀行の日ですが、最近はネットバンキングも主流となり銀行に行く機会がめっきり減ってしまったという方もいるのではないでしょうか。
しかし銀行に行く機会は少なくなっても、銀行だった建物をリノベーションしたショップやレストランは全国に多くあり、「銀行だった建物」を訪れる機会は増えているかもしれません。
元銀行だった建物は、歴史的な価値や建築的な価値があるものも多く、今でも多くの人が集える場所として人気があります。
今回はそんな銀行の建物を利用した、ちょっとレトロでおしゃれなお店を紹介していきます。
銀行の日とは?
7月1日は銀行の日。日本金融通信社が制定した記念日であり、銀行が 地域や取引先などお客様により親しまれることを目指すこと を目的として制定された日です。
最近ではネット銀行の方が手数料が安いなどの影響もあり、銀行の店舗に出向くことは減っているかもしれません。大手銀行や地方銀行問わず、店舗を減らし、集約させていく方向にあるようです。
しかしどの地域にもあって、 便利で利用者が行きやすいように工夫されている のが銀行。
どんなお店になっても、利便性があり人が集まりやすいと場所して今でも人気を誇っています。
銀行のリノベーションってどうして人気?
銀行は基本的に 利用者が通いやすく、便利なところに建っています 。
また、利用者のお金を預かる大事な場所であるため、 建物も丈夫 に作られています。
昭和やそれ以前に作られたレトロな建物でも、つくりがしっかりしているため 耐震補強やリノベーションをすればまだまだ使える というケースが多く、 建物自体にも価値がある とされているようです。
また、銀行の間取りも人気のひとつ。
銀行は入ってすぐが ホールやカウンターという開かれた空間 である場合が多いです。その奥には従業員のエリア、後方事務や外交員がいるエリアがあるのですが、基本的には接客はこのホールやカウンターで行われるため、レストランやカフェなどのショップには構造的にもぴったりです。
全国にある銀行のリノベーションショップ
銀行の建物を利用し、改装(リノベーション)をして活かそうというお店が今でもたくさんあります。
今回は全国にあるそんな建物のうち10個をご紹介していきたいと思います。
大阪 パンとエスプレッソと堺筋倶楽部
1931年に川崎貯蓄銀行として建てられた建物をリノベーションしたレストラン。ポストモダニズムとコロニアル様式の建造物だといいます。
レトロな趣深い店内で、人気のパンをはじめとする様々なメニューを楽しむことが出来ます。
ここでは堺筋倶楽部「アンブロワ」というフランス料理店が営業していましたが、2021年に「パンとエスプレッソと堺筋倶楽部」に生まれ変わりリニューアルオープンしました。値段もリーズナブルなので、気軽に利用できるのが嬉しいです。
入ってすぐの大きなカウンターは銀行時代のつくりを利用したもの。
奥には金庫室があり、中には展示もされていました。ちょっとした工夫が面白いですよね。
開放的なホールでいただく食事はとっても美味しいです。
神奈川 チョコレートバンク
チョコレートバンクは、2018年に鎌倉にオープンしたチョコレートショップ。
鎌倉発の生チョコ専門店「MAISON CACAO(旧ca ca o)」が手掛けています。横浜銀行と経営統合をきっかけで移転となった「東日本銀行鎌倉支店」だった場所を利用していて、そのため店名にも「バンク」という名前がついています。駅近で行きやすいお店です。
北海道 小樽バイン(旧北海道銀行本店)
小樽バインは 小樽市指定の歴史的建造物 。1912年建造、地下1階地上2階建てで、旧北海道銀行本店の建物として建てられました。
内部はレストラン&ショップに改装されていますが、石と木を使い、小樽らしいレトロな雰囲気になっているといいます。価格もリーズナブルで、幅広い層の人が利用できる雰囲気です。
散策の途中で立ち寄ってみたい、小樽らしさのあるお店です。
兵庫 オーベルジュ豊岡 1925
豊岡の国登録有形文化財 「兵庫縣農工銀行豊岡支店」をリノベーションしたホテルです。大正レトロな雰囲気を残すスモールラグジュアリーホテルとして人気を集めています。
銀行時代のホールがレストランになっていて、吹き抜けのフロアが印象的。お料理も評判のホテルです。
二階から見るホールの雰囲気は銀行そのもの!たっぷり銀行らしさを味わえる建物です。
東京 Café 1894
1894 年に建てられた元銀行の建物を利用したカフェ。三菱一号館創建当時、 銀行営業室として利用された空間を復元したといいます。
クラシックな趣きがあり、現在ではミュージアムカフェ・バーというおしゃれな空間に生まれ変わりました。
内装なども当時の銀行時代を再現しているので、当時の雰囲気を感じることができます。
滋賀 黒壁ガラス館
黒壁ガラス館本館は明治33年に国立第百三十銀行長浜支店として建てられたもの。
見た目が黒かった事から地元では「黒壁銀行」と呼ばれ親しまれていたといいます。そのあとはさまざまな店舗が利用していましたが、空家となり取り壊す寸前まで進み、一時は存続の危機もあったといいます。しかし市民の保存運動が実り、「黒壁ガラス館」として整備される事になりました。
国の登録有形文化財に登録されています。
今は長浜には欠かせない観光スポットになっているので、長浜を訪れた際にはぜひ訪れてみてください。
鳥取 白壁倶楽部
鳥取・倉吉の白壁土蔵群エリアにあるレストラン。
明治41年築の「旧国立第三銀行倉吉支店」を改装したお店です。旧銀行の内装をうまく改装した、落ち着いた雰囲気の中で、絶品フレンチがいただけます。
地元の人にも愛されるレストランです。
京都 前田珈琲 文博店
前田珈琲文博店は、国の重要文化財「京都文化博物館別館」内にあるミュージアムカフェ。
店内は、1906年に設計された旧日本銀行京都支店の金庫室です。これだけ大きな金庫室も珍しく、一見の価値ありといえそうです。
金庫室でコーヒーを楽しむ…という非日常を楽しめるのはここだけかもしれません。
重たげな照明や分厚い扉など、銀行や金庫室の特徴を残しており、当時のままの雰囲気を味わうことができます。
北海道 hakoba
北海道・函館にあるホテル。
昭和初期に建築された旧銀行と美術館をリノベーションし、シェアスペースやホテルなどの複合施設となっています。
函館はレトロな建物が多く、そんな中でも函館港を望む絶好のロケーションにあり、クラシカルな雰囲気を楽しむことができます。
京都 DEAN & DELUCA 京都
DEAN & DELUCA 京都は、北國銀行旧京都支店を改装したビルに入っています。大正5年に建てられていて、当初は山口銀行京都支店として建てられたものです。その後は三和銀行になったりレストランになったり…としていましたが、現在ではDEAN & DELUCAとして営業しています。
重厚感ある外観ながら、中に入ればレトロさも残したデザイン性の高い装い。ショップで色々な買い物ができるほか、カフェスペースも併設されていて気軽に利用できるのでおすすめです。
京都限定商品もあるので、お土産を買いに訪れる観光客から、ランチに訪れる地元の人で常ににぎわっているお店です。
お気に入りの”元・銀行”でゆっくり過ごそう
銀行をリノベーションしたお店をご紹介してきました。
カフェやレストランだけでなくホテルや式場などいろいろな用途があり、ここで紹介しきれなかったお店もまだまだあります。
建物自体は古くても、その歴史を大事にしているからこそ、今もこうしてお客様に親しまれているお店がたくさんあるのかもしれません。
変わるものと、変わらないものが混在していてとても良い雰囲気のお店が多くあります。リノベーションされたお店を訪れて、当時の銀行に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
やってみよっか?