作業の意味や効果・効能を知る!家庭菜園の用語を詳しく解説
「元肥が足りなかった」「マルチをしないと病害虫の被害に遭ってしまう」「追肥の時期を間違えないように」など、家庭菜園でよく使われる用語があります。
今回の記事では、家庭菜園の用語、必要な工程や効果・効能などについて詳しく解説してみたいと思います。
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マルチ(マルチング)とは?
土の表面を覆うこと
マルチ(マルチング)は、土の表面を覆うことで、
- 土の乾燥を防ぐ(土の水分の蒸発を防ぐ)
- 雨を防ぐ(土の酸性化、泥はね、病気の予防)
- 雑草が生えるのを抑える
- 地温を上げる、地温を下げる
- 雨、水やりで肥料が流れないようにする
- アブラムシを始めとする害虫よけ
などの効果が得られます。
マルチの主な種類としては以下のものがあります。
ポリマルチ
- 黒マルチ(光を通さないので雑草を防止します。)
- 透明マルチ(地温を高める効果があります。冬に重宝します。)
- シルバーマルチ(光が反射するため、夏の地温を下げます。アブラムシ避けにもなります。)
- 銀線ストライプ入りのマルチ(雑草防止、アブラムシ避けになります。)
- 穴あきマルチ(穴が開いているマルチです。ほかのポリマルチは自分で穴を開ける必要があります。)
しきわらいらず
・虫よけのしきわらいらず
・雑草予防のしきわらいらず
・ポット用のしきわらいらず
などがあります。
しきわらいらずに似た効果が得られるアイテムが100均でも発売されています。
マルチの種類としては、ポリマルチやしきわらいらずのほか、 ワラ(しきわら)、もみ殻(もみがら) といったものがあります。
芽かきとは?
芽かきとは、 わき芽(側枝/そくし)が育たないうちに取り除くこと 。
わき芽はすべて取り除くわけではなく、次の側枝にする場合もあります。
わき芽の目的は
- 日当たりをよくすること
- 養分の分散を防ぎ、よい実をつけさせること
などです。
似た方法として、「 摘葉 (てきよう)」があります。
収穫後、下部の葉(下葉)を取り除くことで風通しがよくなり、病気を防ぐことができます。
養分を実に行きわたらせて、長期収穫を楽しむことができるのでおすすめです。
「 摘心 (てきしん)/摘芯」もあります。
枝の先端部分を摘んで生長を止める方法です。
生長を止めることで、
- 側枝(わき芽が伸びたもの)の数が増える
- 実のつきがよくなる
- 茎や葉に養分が行きわたりよく茂る
などの効果があります。
肥料とは?
肥料は大きくわけて 「有機(ゆうき)肥料」と「化学肥料(無機質肥料)」 があります。
有機肥料は植物由来で、微生物によって分解されながらゆるやかに効いてくる肥料です。緩効性(かんこうせい)、遅効性(ちこうせい)などと呼ばれます。
化学肥料は速効性肥料と呼ばれ、すぐに効き目が現れます。
「チッソ」「リン酸」「カリ」のうち2つ以上を含み、化学的に製造された肥料が化学肥料です。
元肥(もとごえ/もとひ)とは?
苗の植え付け、タネまきの前に、育てる野菜に合わせた土づくりのためにまいておく肥料が「元肥(もとごえ/もとひ)」です。
葉菜類、果菜類、根菜類など、育てる野菜の種類によって必要な栄養素(肥料)が違います。
果菜類は「リン酸」、根菜類は「カリ」を含む元肥が必要です。
追肥(ついひ)とは?
必要に応じて肥料を与えること
「チッソ」「リン酸」「カリ」それぞれの成分がだいたい同じ量、配合されている肥料が各メーカーから発売されています。
「チッソ(窒素/チッ素)」
野菜の基礎となる栄養素。
葉や茎の生長に欠かせない成分です。
チッソ不足は葉の色が薄くなり、株が小さくなります。
【チッソ主体の肥料】
・尿素(にょうそ)
チッソ分主体の肥料です。水に溶けてすぐに使えます。
効き目が速い即効性肥料です。
・硫酸アンモニウム(硫安/りゅうあん)
チッソ主体の肥料です。
「リン酸(リン)」
花つき・実つきをよくする栄養素。
リン酸不足は葉の色が変色したり、実がつかなくなったりします。
【リン酸主体の肥料】
・熔成リン肥(熔リン/ようりん)
リン酸分を含む肥料です。遅効性のため、元肥に使われます。
・過リン酸石灰(過石/かせき)
リン酸分主体の肥料です。水に溶けやすいため速効性タイプの肥料。
「カリ」
根の生育と植物全体を健康にする栄養素。
カリが不足すると実がつかなくなったり、根が大きくならなかったりします。
【カリ主体の肥料】
・塩化カリ(塩加)
カリ分主体の肥料です。
・硫酸カリ(硫加)
水に溶けやすいカリ肥料です。
追肥の注意点
天然由来の肥料は根に触れても問題ないものが多いのですが、化学肥料は 植物の株や葉に触れないように 、と注意書きされています。
肥料のパッケージ裏の説明書をチェックしてから追肥するようにしてください。
追肥の時期、タイミングは?
それぞれ野菜の特性によって違います。
育てる野菜によって追肥の種類と量を決めてください。
収穫までが早い葉菜類は、元肥のみでもOKの場合があります。
果菜類は「リン酸」、根菜類は「カリ」の栄養が必要です。
必要な作業の意味、効果効能を知ろう
育てる野菜の種類によって必要な栄養素、必要なアイテム、作業が違います。
たくさんの収穫物を楽しめるよう、適切な栽培方法でチャレンジしてみてください。
やってみよっか?