カサブランカはモダンな大都市ですが、メディナとよばれる旧市街にはフランスの植民地時代の面影が残されており、とてもロマンティックです。カサブランカ国連広場の北側に位置し、古い城壁で囲まれている旧市街メディナは1755年の大地震後から19世紀末にかけて、商業地として徐々に発達してきました。
歴史
現在のモロッコの町に残る昔ながらの古い町並み旧市街は、7世紀に侵入してきたイスラム（アラブ人）によって建てられ、彼らはその地をイスラムの預言者（ムハンマド）の地、メディナとしました。旧市街のことを今でもメディナと呼ぶのは、モロッコ独特です。メディナは、外敵からの進入を防ぐために周りを頑丈な石の外壁で囲まれて、一歩その中に入ると細く狭い道がまるで迷路のように複雑に通っています。これは、外敵が進入しても容易に目的の場所へたどり着けないようにするためです。
見どころ
市街中心部の北、カサブランカ港近くにある旧市街です。城壁に囲まれた東西・南北とも1kmほどの地域で、18世紀の市街再建以来の町並が残っています。20世紀のフランス植民地時代もこの市街を保存するように都市が造られたということです。細い迷路のような路地に、野菜や香辛料、雑貨、工芸品などの店がひしめき合い、カサブランカらしいところといえるでしょう。
