ワルシャワ歴史地区（Historic Centre of Warsaw）は、ポーランドの首都であるワルシャワにあります。この地区は、ワルシャワの最も古い地区であり、最も観光客でにぎわっている場所です。1980年にユネスコの世界遺産（文化遺産）に登録されていて、歴史的な価値がある場所です。この地区で保存されているものは、城壁、城楼、聖ヨハネ大聖堂などです。それ以外にも、伝統的なポーランドのレストラン、カフェ、商店なども立ち並んでいます。
歴史
ワルシャワ歴史地区は、世界遺産の中でも極めて例外的な場所です。ワルシャワは、第二次世界大戦の前までは、「北のパリ」と呼ばれていて、芸術・文化の都として評されていました。しかし、第二次世界大戦のときに、ナチスドイツによる侵攻によって、街が壊滅的に破壊されました。第二次世界大戦の後、その破壊されて廃墟となってしまった街を再びポーランド人が厳密に再建しました。旧市街は、18世紀の画家の風景画や戦前に記録された図面や写真などをもとにしてつくられていて、建物につけられている傷なども再現され、瓦礫となったレンガも再利用されています。
見どころ
ワルシャワ歴史地区は、非常に美しい街並みを見ることができます。中世の街が再現されているので、タイムスリップしたかのような感覚を味わうことができます。ワルシャワにはこのほかにもたくさんの観光名所があります。中世に建てられて「ヴィラヌフ宮殿」や、1995年に建設された高さ237mで42階立ての「文化科学宮殿」、ワルシャワにゆかりのある音楽家であるショパンに関する資料が数多くある「ショパン博物館」などがあり、魅力の多い街です。
