海面変動による島の隆起や沈降、海水の増加や減少、大津波によってアンパルは形成されたと考えられています。2005年に、世界を旅する水鳥達が安心して休憩したり子育てをしたり冬を越す場所として国際的に重要な湿地に関する「ラムサール条約」の登録地となり、2007年に西表石垣国立公園の特別地域に指定されました。近年では、立ち枯れや倒木が目立つようになった為、植林が行われています。
「自然のゆりかご」と呼ばれているように、アンパルにはマングローブや珍しい形の花や実がなる木もあり、ヤシガニなどのカニ類やエビ、貝類が生息しています。1年中を通して生息していますが、冬になると渡り鳥もより多く観察できます。その数120種以上で、バードウォッチングスポットとしても有名です。また、カヤックなどでアンパル全体を楽しむツアーもあり、子ども連れも自然を楽しめるスポットです。海辺に行くと植物の様々な種が漂着しているので、その面白い形の種を観察するのも面白いかもしれません。