夏限定!風鈴・花手水が絶景が映える神社仏閣7選
風鈴の澄んだ音色、色とりどりの花が浮かぶ手水舎—夏の神社仏閣には、この季節にしか出会えない特別な景色があります。
SNSで話題の「映えスポット」として注目を集めていますが、それぞれに歴史や祈りが込められています。今回は、夏限定の絶景を楽しめる全国の神社仏閣を7か所ご紹介します。
風鈴と花手水についての豆知識
「風鈴」の起源は、お寺の軒先に吊るされた青銅製の「風鐸(ふうたく)」にさかのぼります。風鐸には厄除け・魔除けの意があり、その音が届く範囲は聖域とされてきました。やがて江戸時代に一般庶民へ広まり、チリンと涼やかな音色は夏の風物詩として定着していきました。
一方、「花手水(はなちょうず)」は、2017年に京都長岡京市の「柳谷観音 楊谷寺」が手水鉢に季節の花を浮かべたことが始まり。今では全国の神社仏閣に広がる新しい参拝文化となっています。「一人でも多くの人に夏の神社に参拝してほしい」という思いが込められています。
風鈴が映える神社仏閣4選
【埼玉】川越氷川神社(かわごえひかわじんじゃ)
小江戸・川越を代表する神社として知られる川越氷川神社。創建は今から約1500年前にさかのぼり、その後は川越城の城下の総鎮守として、歴代藩主に崇敬されてきた神社です。御祭神には二組のご夫婦を含む五柱の神々が祀られていることから、縁結びや夫婦円満のご利益を求めて、多くの参拝者が訪れます。
毎年夏の祭事として開催される「縁むすび風鈴」では、境内には色とりどりの江戸風鈴が約2,000個以上飾られ、涼やかな音色が参拝者を迎えてくれます。風鈴には願いごとを綴った短冊をかけることができ、風にのって縁結びの神様へ願いが届くといわれています。夕方からはライトアップが始まり、風鈴回廊や境内を流れる小川が幻想的に輝く「光の川」の演出も。昼と夜で異なる表情を楽しめます。
【静岡】宇久須神社(うぐすじんじゃ)
西伊豆・宇久須に鎮座する宇久須神社は、地名の由来ともなった大楠(おおくす)の木と深い縁をもつ社。境内には県の有形文化財にも指定されている六角形の釣り灯籠があり、緻密な鋳金細工が施された工芸品として注目を集めています。
夏の時期には、拝殿に約240個の青い風鈴が吊るされる「風鈴神社」が開催されます。清涼感あふれる青一色の景色は、SNSでも話題のフォトスポットになっています。青い風鈴が揺れる拝殿の光景と、伊豆の豊かな自然が重なる景色は、夏の旅の記念写真にぴったり。
【京都】正寿院(しょうじゅいん)
1200年創建の高野山真言宗のお寺で、ハート形の「猪目窓(いのめまど)」が描かれた客殿がフォトジェニックなスポットとして人気。京都市街地よりも涼しい避暑地・宇治田原の山中に位置しており、夏の参拝にもぴったりのお寺です。
「京都の風鈴寺」として知られ、2012年から続く「風鈴まつり」は今や夏の風物詩。境内には2,000個を超える風鈴が飾られます。見どころは、正寿院がオリジナルで制作した「花風鈴小径」。アジサイ・ヒマワリ・コスモスと季節で変わる花々があしらわれた風鈴が並び、何度訪れても楽しめます。また47都道府県のご当地風鈴が勢揃いする展示コーナーでは、石川県の加賀水引風鈴や青森県の花笠風鈴など、地域ならではの風鈴の形と音の違いを楽しむことができます。
【福岡】宮地嶽神社(みやじだけじんじゃ)
創建から1700年余りの歴史を誇り、全国に鎮座する宮地嶽神社の総本宮。開運・商売繁盛のご利益があると言われています。2月と10月の時期に参道を夕陽が一直線に照らす「光の道」や、日本一のしめ縄など、見どころがたくさんあり、全国から参拝者が訪れます。
夏になると、奥の宮へと続く参道に約10,000個の風鈴が吊り下げられる「光の音 風凛まつり」が始まります。壮大な風鈴のアーケードは圧倒的な迫力で、天の川をテーマにした幻想的な光景が楽しめます。夜間にはライトアップが行われ、昼間とはまた別世界のような雰囲気に包まれます。
花手水が映える神社仏閣3選
【京都】柳谷観音 楊谷寺(やなぎだにかんのん ようこくじ)
花手水発祥の地として知られる、京都・長岡京市の山あいに位置する楊谷寺。弘法大師空海が眼病平癒の霊水を成就したという逸話が残る「独鈷水(おこうずい)」も有名で、眼病平癒のご利益があると言われています。
2017年より始めた花手水が全国に先がけて広まり、現在では「花手水発祥之地」として知られています。境内には「龍手水」「庭手水」「恋手水」「苔手水」「琴手水」と名付けられた5か所の花手水が点在し、季節ごとに趣向を凝らした花の演出が楽しめます。夏にはアジサイをはじめとした涼やかな色合いの花々が手水鉢を彩り、写真映えすること間違いなしです。
【東京】法輪寺(ほうりんじ)
東京メトロ東西線・早稲田駅から徒歩約2分、早稲田大学のほど近くに位置する日蓮宗のお寺。1606年創建で、江戸時代には第3代将軍・徳川家光の側室の難産に際して祈願を行い、後の4代将軍・家綱の安産を成就させたと伝えられています。
住職自らが花を仕入れて活け、山門前・手水舎・境内の各所と、宝探しをするように花手水が点在していて、どこを見ても鮮やかな景色が広がります。基本的にほぼ毎日花手水を楽しめますが、真夏の猛暑日は花の保護のため一時休止することも。最新状況は公式Instagramで確認してから訪れると安心です。また、花手水舎をモチーフにした御朱印も必見です。
【京都】北野天満宮(きたのてんまんぐう)
学問の神様・菅原道真公をお祀りし、全国約1万2,000社の天満宮の総本社として知られる北野天満宮。947年の創建で、国宝に指定された本殿や、境内の梅苑など、見どころが豊富な歴史ある神社です。毎年多くの受験生が訪れるパワースポットとしても有名です。
北野天満宮の花手水は、生け花式でアート性の高さが話題。毎週花を入れ替え、さらに、神社にまつわる神事や行事を表現した花手水は唯一無二です。また夏には「御手洗川足つけ燈明神事」も開催され、風情あふれる夜の境内を楽しむこともできます。京都観光の定番の神社ですが、花手水を目的に訪れると、また違った発見があるはずです。
花手水は通年楽しめますが、夏の生花の状態は数日で変わります。最新の花手水情報は公式SNSをチェックしてから訪問するのがおすすめです。
夏の神社参拝をより楽しむために
風鈴や花手水を目的に訪れる場合でも、神社はあくまでも神聖な場所です。鳥居をくぐる前に軽く一礼し、参道の中央は神様の通り道とされているため、端を歩くよう心がけましょう。
手水舎では花手水越しに参拝前の手洗いを行うか、マナーを確認してから利用してください。近年は花手水を大切に守るため、触れたり持ち帰ったりしないことがマナーとして定着しています。
おわりに:夏の音と花が出迎えてくれる神社へ
チリンと響く風鈴の音は、何百年も前から日本人が夏に求めてきた涼。色とりどりの花が浮かぶ手水鉢は、日常のなかにそっと生まれた新しい美の文化です。どちらも「この季節だけの特別な景色」として、訪れる人の心に涼と癒しをもたらしてくれます。
今年の夏は、お気に入りの映えスポット神社を目指して、浴衣姿でお詣りに出かけてみませんか。各神社仏閣の開催期間や最新情報は必ず公式サイトでご確認のうえ、お出かけください。
やってみよっか?