ベトナムの都市ホーチミン市の3区に位置するタンディン教会。通りかかればその色鮮やかな外観が目に入り、見落とすようなことはありません。1890年、ベトナムがまだフランス領であった時代からフランス人の手によって、6年の年月をかけて建てられた教会です。信仰心の高い地元の人々が非常に多く、たくさんの寄付が集まり、きちんとした整備が行われている教会でもあります。1929年にはイタリア製の大理石の祭壇が地元の有力者から寄付されており、1976年には改築もされています。また、タンディン教会の裏手には、貧しい人々を迎え入れるための病院も隣接されています。
見どころ
タンディン教会の見どころの一つは、何と言ってもその印象的な外観です。ローマ風建築様式をとっており、色鮮やかなピンク色をしています。鮮やかなピンクといっても目にきつい色味ではなく、どちらかというとサーモンピンクに近い、温かみのある色合いになっています。正面中央には大きな時計も設置されており、まるでヨーロッパの城のような外観です。ピンク色なのは外壁だけではなく、教会の内部の壁や支柱、祭壇までがピンク色に染められているので、可愛らしくもあり、また落ち着きも感じられます。タンディン教会は、美しいステンドグラスも見どころです。観光に訪れる際には建物を外から眺めるだけではなく、内部を見学することが勧められます。東南アジアらしい強い光も差し込むので、ステンドグラスのある回廊の色づきは、とてもよい雰囲気です。