社会人スイマーです。ほぼ毎晩泳いでいるので、水にはかなり慣れているつもりでしたが、慶良間諸島の海でのシュノーケリングは、思っていた以上に体力を使いました。波のうねりや水の抵抗、潮の流れ、すべてが日常の泳ぎとはまったく違い、まさに自然のなかで... 続きを読むの体験でした。
【集合場所】
私の場合、水着の上にポリエステル生地のワンピース、サンダルで参加したのですが、その格好で県庁前にて待機していました。那覇市は、開放的な格好の外国人が多いので、これくらいは大丈夫です。ドライバー(=一緒に海に入ってくれるひとのみ)で添乗員はおらず、集合場所に降りては来られませんでしたが、車両の窓に「NEWS」と書かれた案内が貼られていてすぐに理解できました。他の参加者はホテルから、いかにも「これからビーチに行きます」という格好で楽しくなりました。船内に持ち込める荷物の量は、「小学生のこどもがプールに行くときのビニール・バッグくらい」が適当です。
【船上で着替える】
乗船後、ウェットスーツとライフジャケットを受け取り、スタッフの方の説明を受けながら着替えます。背中のジッパーは1人では難しいので、周りの人と声を掛け合って助け合いました。国籍問わず初めての方もいらして、お互いにサポートしながらの準備は、自然と和やかな雰囲気を作ってくれました。酔わないために、遠くの景色を観ながらおしゃべりしてください。
【海のなか】
魚たちを驚かせないように、静かに入ります。海に入ってまず感じたのは、水の透明度の高さ。この日の海水温は25度、ウェットスーツの予約しておいて良かったです。呼吸が浅くならないようにします。曇天でしたが海底までしっかり見えました。慶良間の海は、想像以上に青く、深く、そして静かでした。浅瀬のサンゴ礁にはカラフルな魚たちが泳いでいました。餌やりのときに、ロクセンスズメダイ(六線雀鯛)に手を噛まれた方がいらっしゃいました。餌付けをされている環境ではかなり積極的に近寄ってきて、時には噛むことがあるそうで注意してください。
【みんなでカメさん探し】
ウミガメが集まる場所というものがあるらしく、係員の1人が先に探しに出てくれて、発見してから全員を誘導してくれます。カメさんたちを驚かせないように1人1人、静かに海水に入っていきます。私が発見したときには、存外、ウミガメは深いところを泳いていました。動画からの切り出し写真のご紹介では輪郭がなんとくわかる程度かもしれませんが、実際には甲羅の丸みや前肢の動きが見えていて、かわいい姿に心が高鳴りました。ウミガメは深い青の中を優雅に泳ぎ、私の視線の先で静かに潜っていきました。その姿は、水族館でみるものとは違い、どこか神秘的で、言葉にできないほど印象的でした。
【ムダなところがひとつもない進行】
係員たちが手慣れており進行がスムーズだったことが挙げられます。サバサバした方々ばかりで、初心者向けに丁寧に説明をしてくださいました。普通の水泳と違って、シュノーケリングでは鼻が塞がれてずっと口呼吸で、非常に喉が乾いて私にはしんどかったです。しかし、麦茶のサービスが用意されていて、嬉しかったです。簡易的なシャワー(本当に、じょうろで海水を流す程度)も用意されていて、必要最低限のケアは整っていました。
【着替え】
泳ぎ終わって着替え、体が濡れた状態で風に当たるとかなり冷えます。パーカーやウインドブレーカー等の上着の持参は必須です。また、タオルは女性の場合、とくに全身を包める吸汗速乾タイプが便利です。船上の座席は自身の水着等で濡れていますので、着替えてから再度着席する前に座席を拭いておくのが快適に過ごすポイントです。
【記録】
最後に、スマホで撮影したい方には、防水で浮くタイプのケース+ストラップ付きがおすすめです。せっかくの景色を手軽に残せますし、両手が使えると安全性も高まります。私のスマホはSONY Xperia ACEⅢでしたが、7~8m深いところに潜っていくカメさんを動画におさめることができました。
【安全】
海のなかでは「ただ浮いている」つもりでも、徐々に流されていることがあります。私は気づかないうちにエンジンの方まで流されてしまい、係員から注意されて慌てて戻った場面もありました。潮の流れに逆らうのは大変なので、周囲の人々と船との距離を意識することがとても大切です。
【最後に】
日常を離れ、魚たちと一体になるこの体験は、心身ともにリフレッシュできる貴重な時間でした。プールでは味わえない、自然へのダイレクトな没入感。そのなかでウミガメと出会えたことは、一生の思い出になりました。迷っておられるかた、まずは挑戦してみては?参加資格には「年齢制限」や「メディカルチェック」があります。
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