その土地に行ってはじめて知ること。
感じること。
手に入るもの。
便利なツールが増え、遠方のものでも気軽に入手できる世の中だからこそ「そばにあるもの」の価値を見つめ直したい。
やわら香の精油の原料採取は地元NPOとの協力体制のもと、
現場の植生調査を重ねながらおこなっています。
原料を採らせてもらったあとは、本来の森の姿＝照葉樹林の森へゆっくりと還していく。
精油抽出時に釜にのこる原料のチップをその森の遊歩道などに使用したり、 採れた精油や副産物はやわら香のSHOPでの販売、
s.p.a.kiokuでの活用などを通してすべてが循環していくカタチを目標にしています。
やわら香が取り扱っている杉は、屋久杉ではなくて、地杉。
植林された人工林のことを屋久島では「地杉」と呼んでいます。
本州の杉と成分も香りも違うという点では屋久島の地杉は特別感があるかもしれません。
でもその地杉が生えている森が抱えている問題は日本全国どこにでもいえること。
「香りづくりは、森づくり」
日本特有の荒れた森の課題を「和のアロマ」というやわらかい方法でお伝えしていくこと、 身近な森に目を向けるきっかけづくりになること、ライフスタイルの新しい価値観をうむこと。
それが、地域に還元できる循環型の香りづくりに取り組む原点です。
香りづくり、森づくりを通して自然と共に豊かに生きる暮らし方を共に体感し、
「ここにある体験や知恵」がやわらかな香りにのって広がっていきますように。