五島列島キリシタン物語・縦断クルーズ 『久賀島の集落』と『奈留島の江上集落』キリシタン洞窟、ハリノメンド＜昼食付／金土／福江港発・若松港着＞ by五島市観光協会

暑いけれども波が穏やかで、船に揺られる時間がとても心地良く感じられる一日でした。 あれだけの移動距離がありながら、主要スポットを短時間でまわるのは、ツアーでなければ無理だと思います。 カトリック信徒の端くれとして、潜伏キリシタンの｢崩れ｣に関する知識はひと通り持っているつもりでしたが、ガイドの川口さんの丁寧なお話を聞きながら、悲劇が起きた場所・悲劇を乗り越えて現在の状況に落ち着いた場所を実際に目にすると、なんとも表現しがたい、胸に訴えるものがあります。 牢屋の窄事件の殉教者数が、よく言われている42名ではなく43名が正しいということも初めて知りました。 250年間の弾圧に耐えた末に勝ち得た自由の象徴として五島の各集落に建てられた教会には、それぞれに深い祈りが詰まっているのだと思います。 船上から望むハリノメンドは｢信仰が深い人には聖母子像に見える｣とのことですが、わたしにはパッとその姿が浮かびませんでした。 でも、後で写真を見返してみると、確かにそう見えるので不思議です。