高台寺 (観光情報) (観光情報) | 京都観光 VELTRA(ベルトラ)
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高台寺

4.52
「秀吉とねねの寺」として知られる「高台寺」は、東山区の八坂神社鳥居前にある、釈迦如来を本尊とする臨済宗の禅寺で、山号は鷲峰山(じゅぶさん)です。豊臣秀吉の正室北政所(ねね)が秀吉の冥福を祈って、江戸時代初期の1606年(慶長11年)に建立したものです。寺院の建立にあたり、徳川家康は北政所を手厚く援助し、秀吉の没後に出家した北政所の院号「高台院」にちなんで「高台寺」と名付けられました。当初は広く壮麗な寺院でしたが、火災などで多くを失い、それでも今なお豪華な桃山文化の面影を残す数々の重要文化財を所蔵している寺院です。
歴史
天下統一を果たした豊臣秀吉は1598年(慶長3年)に病気で亡くなり、秀吉と人生を共にした正室の北政所(ねね)は、1605年(慶長10年)秀吉の菩提を弔うために京都東山に高台寺を建立しました。秀吉の死後に権力を握った徳川家康は、高台院に配下の武士たちを護衛兼監視役としてつけ、高台寺建設を援助しました。大坂の陣にあたって高台院の身動きを封じる目的もあったと言われています。1615年(元和元年)大阪の陣で豊臣家は滅亡し、高台院は1624年(寛永元年)に亡くなりましたが、2代将軍徳川秀忠は高台院を手厚く保護したといわれています。秀忠は12歳で豊臣家の人質となり、その時北政所に手厚くもてなされたためだそうです。

見どころ
高台寺は建立当初は広大な領域を持つ荘厳な寺院でしたが、度重なる火災によって多くの文化財を焼失しました。しかし今もなお多くの重要文化財を所蔵しています。須弥檀や厨子の「高台寺蒔絵」で名高い「霊屋」(おたまや)、伏見城から移した「茶室傘亭」、「開山堂」、「時雨亭」、「表門」、「観月台」など、創建当時の華やかな桃山様式の面影を残す重要文化財がたくさんあります。また東山を借景にした小堀遠州作の庭園は見事です。偃月池・臥龍池という二つの池を中心とした池泉回遊式庭園で、豪華絢爛な桃山文化の影響を色濃く残す力強い石組みが多く配されています。また紅葉の名所としても知られています。高台寺で晩秋の散策をお楽しみください。

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