グランセノーテは、カリブ海に面したユカタン半島東海岸にあるトゥルム遺跡(マヤ文明末期の城壁都市)から4km程先にある「聖なる泉」と呼ばれる天然の洞穴です。淡水のため透明度が高く、素潜りやシュノーケリング、ダイビングをすることができます。グランセノーテへはトゥルム遺跡からバスが定期的に出ており、タクシーでも行くことができます。セノーテと呼ばれる泉の中でもグランセノーテは非常に人気の高いスポットです。
歴史
セノーテはユカタン半島の低く平らな石灰岩地帯に見られる陥没した穴に、地下水が溜まってできた天然自然の泉で、その地下水脈は全長2万kmにもなります。セノーテの数も4~5000個にも上り、大きなセノーテではダイビングすることもできます。またマヤ文明の繁栄を支えたセノーテは、神聖なものとして生贄や装飾品などが捧げられてきたと言われています。実際に泉の発掘調査では多くの人骨や貴金属などが見つかっています。
見どころ
グランセノーテではその透明度の高さにより、地上から射し込む光も、水の中から見る外の世界も、すべてが美しく見通すことができます。素潜りで泉の表層部分を回遊したり、シュノーケリングで泉の下層まで潜ってみるのも良いかもしれません。下層部分まで潜ると、大規模な鍾乳洞が水没しているのがわかります。表層の淡水ではエメラルドグリーンの水の色も、ひときわ光り輝いて見え、天然自然の造形の神秘を感じることができます。