ハワイ王国の第7代で、「メリー・モナーク(陽気な国王)」と呼ばれ、親しまれていたカラカウア王が建てたイオラニ宮殿は、地上2階、地下1階の建物になっていて、アメリカ合衆国の中で唯一の宮殿です。
1880年代としては珍しい電球や電話機などの電気設備や水洗トイレなど、最先端の機能の設備を備え、装飾品なども贅を尽くした造りになっています。
広大な庭では、1883年にカラカウア王の戴冠式が行われ、戴冠式台が残されています。
また、無料コンサートが毎週金曜日に行われています。
歴史
1882年に、ハワイ王国7代目の王で、最後の君主となったカラカウア王が建設し、8代目の女王である妹のリリウオカラニ女王の王位が剥奪され、王国が崩壊する1893年まで公邸として使用されていました。
1898年にハワイ諸島はアメリカの領土として併合され、1959年に、ハワイがアメリカの50番目の州となった後、イオラニ宮殿は1968年まで議事堂として使用されていました。
その後大規模な修復を行い、現在は、歴史的建造物として一般公開されています。
見どころ
イオラニ宮殿の内部に入ることができるのは、ガイドと回るグランドツアーと個人で回るオーディオツアーのみとなっています。
グランドツアーは、英語と日本語のツアーがありますが、日本語のツアーは1日1回のみで人数も20人定員となっているため、イオラニ宮殿内部をご覧になりたい人は、早めに予約を入れることをお勧めします。
地下のギャラリーでは、王冠や宝石、勲章などが展示されていたり、宮殿で働く人々の部屋が再現されています。ハワイで初めてつくられた水洗トイレも展示されています。地下ギャラリーの見学は自由にできます。