豊かな自然と固有の動植物、世界遺産となった小笠原のイメージは限定的であったなと思わせてくれるツァーでした。絶海の孤島である小笠原が戦争の舞台となり攻撃を受けていたこと、戦後一時期アメリカの領土となり、返還されその痕跡を今に残していたことを知... 続きを読むらない本土の人は多いのではないでしょうか。私など戦争の負の遺産といえば、広島の原爆ドームくらいしか思い浮かびません。ここ父島では戦争が有ったことを伝える物達が、時を止め博物館にパッケージされたものでなく、自然の中に放置され時の流れの中で朽ちるまま存在しています。
美しい自然と朽ちるまま残された戦争の痕跡、その対比に平和というものを改めて考えさせられました。
断崖絶壁に穿たれた塹壕から眺める水平線、はるか足元に望む海底まで透けて見える美しさで取り残された魚が泳いでいるのまで見えました。ここから見える夕日は最高なのだそうで、ここでコーヒーを飲みながら海に沈む夕日を眺められたらいいのにとふと思いました。
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